今回も『続・時の迷路』

裏話

 MAIL MAGAZINE vol.11

今回も『続・時の迷路』の裏話をご紹介します。

『続・時の迷路』の「博覧会」の場面は、この本で最も華やかなページになると思い、力を入れた場面です。

この場面は、明治から昭和にかけて、大変な人気があった期間限定のイベント「博覧会」を描いています。

現代のようなテーマパークはまだありませんでしたが、この「博覧会」が、東京をはじめ、全国で次々と開催されました。

描いたパビリオン(仮設の建物)やアトラクションは、当時実際に作られたものをモデルにしていますが、それらからは華やかさだけではなく、当時の世界情勢なども感じ取ることができます。

例えば、左上に描いた戦艦のパビリオンは、大正3年の「東京大正博覧会」で戦艦三笠(日露戦争で連合艦隊の旗艦)の巨大模型が作られたエピソードからとったものです。

後ろに描いた観覧車と飛行塔も、戦争の影響を受けています。

明治の博覧会は、イギリス製などの観覧車が人気を集めていましたが、大正時代の博覧会では観覧車は見られなくなります。

これは、第一次世界大戦の影響で、観覧車の制作会社が軍需に追われるようになったからと言われています。

人気だった観覧車が無くなった、ということでそれに代わるアトラクションを、と生まれたのが飛行塔。なんと、日本の会社が発明したそうで、昭和には観覧車の制作にも成功したそうです。

今の遊園地やテーマパークのアトラクションのパイオニアですね。

『続・時の迷路』は、この場面以外も当時の時代背景を踏まえて描いていますので、様々な点に注目してみてください。

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