小倉城

 江戸時代

108 小倉城天守

細川忠興時代に建てられたもので、最上階が張り出す独特な外観は「南蛮造り」と呼ばれた。現在の復興天守には破風が付けられているが、当時は全く破風のない独特な天主だった。

考証 香川元太郎 1994年 学研『名城の天守総覧』

110 天守内部の構造

一階には、天守としては珍しい湯殿が設けられていた。

考証 香川元太郎 1997年 世界文化社『日本の城』

111 小倉城

河口に築かれた城で、惣構え(外堀)が、城と城下町に加えて港も取り込んでいた。水城(海城)の中でも最も大規模なもの。

考証 香川元太郎 1997年 世界文化社『日本の城」

112 小倉城 炎上

1866年の第二次長州征討では、小倉口が主戦場となる。幕府型の足並みの乱れから孤立した小倉藩は、小倉城に火を放って退去した。

考証 香川元太郎 1995年

世界文化社 ビッグマンスペシャル『幕末維新』

鷹取城

 江戸時代

207  鷹取城

関ヶ原合戦後、福岡を領した黒田長政が、国境近くに築いた支城「六端城」の1つ。中でも高取城は高い山上に忽然と現れた近世城郭で、異様な存在だった。元和一国一城令で廃城になるまで約15年の間存続した。

考証 中井均 2002年 『歴史群像51 2月号』

立花山城

 安土桃山時代

208  立花山城

東から博多湾を見下ろす要衝に築かれた城で、戦国時代を通じて大友氏、毛利氏などが争奪戦を繰り返した。立花宗茂が島津氏の大軍を撃退した籠城戦は有名。イラストは、その後城主となった小早川氏時代を想定しており、中心部を織豊城郭的に復元した。

考証 木島孝之 2003年 『歴史群像62 12月号』

小石原城

 安土桃山時代

209  小石原城

207の鷹取城と同じく、黒田長政が築いた「筑前六端城」のひとつ。斜面の畝状竪堀は戦国期の遺構。一国一城令によって廃城となるが、それ以前にはこのような小規模の織豊城郭が各地に存在した。

 考証 木島孝之 2006年 『歴史群像78 8月号』

太宰府

 飛鳥〜奈良時代

328  水城

水城は、広大な水堀と土塁による城壁で、現在残る土塁からもその規模の大きさがうかがえる。微妙に高低差のある地形に水を蓄えるため、木樋を使った水道が引かれていた。

考証 香川元太郎 1996年 世界文化社『日本の城』

329  太宰府

大宰府の南を守る基肄城の上から鳥瞰。左上が、海外への玄関口・博多湾で、ここから内陸の大宰府までの間に、水城や大野城等の城郭施設を配し、防衛網を造っていた。

考証 香川元太郎 2000年 『歴史群像41 冬春号』

332 水城と大野城

みずきを西側から見る。正面の山が大野城、右の平地に大宰府の政庁や街があった。

考証 香川元太郎 1997年 『分解図鑑 日本の建造物』

337  古代山城の蔵

基肄城、大野城とも、城内の建物はほとんどが蔵と考えられる。炭化米や瓦が出土しており、「信貴山縁起絵巻」に登場するような校倉造の米蔵が推定できる。

考証 香川元太郎 1996年 世界文化社『日本の城』

352  大野城城門

大野城は大宰府北の山上に造られた古代山城。城門の発掘調査から、上部の建物をイメージ。防人がこれらの城に配属された。当時の軍にはボウガン式の弓「弩」もあったことが記録されており、これも推定して描いている。

考証 香川元太郎 1996年 世界文化社『日本の城』

太宰府南の基肄城も太宰府防衛網の一翼を担っていた。佐賀県に入るため、そちらに掲載。

板付遺跡

 弥生時代早期

760  板付遺跡

板付遺跡は、縄文時代から弥生時代後期にかけての遺跡で、最古の水田遺構(弥生時代早期)がある。イラストでは発掘に基づいて水路や橋などを復元するとともに、縄文と弥生の文化が混在した状況も表現した。

考証 宮地聡一郎 2014年 週刊朝日百科『新発見!日本の歴史』

元寇

 鎌倉時代

        元寇

(村上水軍博物館蔵)

最初の元寇(文永の役)で博多湾に攻め寄せた元軍は圧倒的な兵力で上陸し、日本(幕府)軍は1日で水城まで後退した。元軍はその夜の嵐で大被害を出して退却。日本軍は、次の元寇に備えて海岸に石垣の城壁「石築地」を築いた(赤いライン)。

    石築地での攻防

(村上水軍博物館蔵)

二度目の元寇(弘安の役)では、石築地の効果もあって、日本軍は元軍の上陸を許さなかった。約1か月の攻防後、元軍は撤退した。

日本城郭史学会

(元太郎が所属する城研究会)

学研「歴史群像 デジタル歴史館」

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