迷路絵本裏話

Final

13お化けの迷路

外観や生態などを正確に描く必要がある生物のテーマが続いた後の、自由度の高い題材だったので、迫力ある画面作りやクイズなどに凝ることができて、楽しく作れました。画面内でわざとパース(遠近法)を崩し、色々な方向から見た部屋を組み合わせて不思議な空間を演出した「お化け屋敷」の場面が気に入っています。巻末の縦構図ロング迷路も自信作。

「ここだけのはなし」の中で、迷路絵本制作過程の苦労や「ここのところも見て!!」というポイントなどをご紹介してきました。

メルマガ終了により、これからは、
PHP児童書局ツイッター元太郎のツイッターホームページブログで制作の裏話をご紹介しますので、そちらをチェックしてみてください!!

これからも迷路絵本シリーズをよろしくお願いいたします!!

5伝説の迷路

 僕は子供の頃から神話や伝説が好きだったので、特に作りたかった題材でした。「ラーマーヤナ」を始め、僕の趣味も反映されています。エジプト神話やマヤの神話なども入れたかったのですが、ページが足りず泣く泣く断念しました。

ヤマタノオロチは、昔の東映アニメ「わんぱく王子の大蛇退治」、バベルの塔はブリューゲルの絵等、色々な作品に影響を受けた部分もあります。図書館からスタートするところも、映画「ナイト・ミュージアム」が、映画を通して博物館の面白さを伝えている所が素晴らしいと思い、この本も図書館の面白さが伝わるようにと考えた設定です。

 

6続・時の迷路

 歴史考証イラストの経験では、時代が現代に近づくほど資料が多く、描くのは大変です。しかも子供には人気がない時代なので、『時の迷路』よりも難しい題材なのは分かっていましたが、覚悟を決めて制作しました。近代史のマメ知識的なネタをたくさん入れたので、難しい時代をそれなりに面白く見せられたと思っています。

 

7昆虫の迷路

 昆虫を正確に描くことに大変な労力をかけた思い出がある作品です。その甲斐あって、昆虫のさまざまな生態もある程度表現できましたし、生き物マニアにも高く評価していただいています。小さくなった犬たちを追って虫の世界に入り込み、犬を助けながら外来昆虫をつかまえる設定や、案内役「カブト武者」のキャラクターなど、シリーズ中でも特に完成度が高いと思う自信作です。

8宇宙の迷路

 普通なら迷路にならない宇宙が題材ということで、それぞれのイラストをいかに迷路にするか、アイディア出しに時間がかかった作品です。エアブラシを使った表現が多く、形を正確に描かなければならないページは少なかったため、実際に描くのは比較的短時間でした。冒頭の、通路が星形になった宇宙基地が、迷路的な構図で気に入っています。

 

 

9物語の迷路

 作者としては特に好きな作品です。「銀河鉄道の夜」や「ふしぎの国のアリス」などが特に気に入っていますが、多くの題材で、正しい迷路のコースが物語のストーリー展開に沿うように構成したのが凝ったところです。古典的な名作物語を題材にしたため、小さい子供たちにはとっつきにくいと言われ、シリーズの中では売り上げも少ないのですが、年長の読者や大人には高い評価をいただいています。

 

10乗り物の迷路

 他の題材では、テーマにした題材を描くのに苦労しても、迷路の道を描くのにはあまり苦労しないのですが、この本では乗り物に乗って移動する設定の場面が多かったため、乗り物が通れるように迷路を構成するのが大変でした。例えば、列車の線路は急角度に曲げたり、間隔が狭くなったりすると電車が通れなくなってしまいます。そのため、迷路にするのが至難の業でした。

 

11動物の迷路

どのページにも大きいかくしえや回文ネタが入るようにしたりと、クイズ部分は楽しいものができたと思っています。しかし、動物(主に哺乳動物)が思いのほか地味な色彩だったこともあって、色彩面で華やかにするのが難しかったことや、短い制作時間だったため3人体制での作業になり、本全体を見ることが難しかったなど、反省点もありました。

 

12水の国の迷路

動物から続くようなテーマ設定です。水の中を進むため迷路が分かりにくいのが難点ですが、生物の外観や動き、水の中の浮遊感などはよく表現できたと感じています。中でも「クラゲの国」は特に気に入っています。

1時の迷路

 もともとファンタジー設定の迷路を作りたかったのですが、歴史考証イラストの経験を生かして日本史テーマの迷路絵本を作ることに。よく知っている題材だったおかげで半年足らずで制作できました。

「時の回廊」のイラストは、日本史とファンタジー設定を合わせたもので、このシリーズを代表するイラストになり、自分でも特に気に入っています。

 

2文明の迷路

 日本史の次は世界史、という僕の案で世界の古代文明をテーマにしました。かくし絵やクイズの数を増やし、クイズの充実度がぐっと上がりました。ローマ文明のページに入れた「けいばじょう」の人文字は、初めて最初から計画的に入れたかくし文字で、大変でしたが達成感もあり印象に残っています。

 

3自然遺産の迷路

 世界遺産の注目度が高まっていたことから、世界遺産の迷路という案が上がったのですが、文化遺産を迷路にすることの難しさから、自然遺産を題材にすることになりました。

以前ご紹介したように、初めて1年間連載して制作した本です。それまでと違って自然がテーマでしたが、人物を入れられるよう意識して、ストーリーや登場人物の設定に力を入れたおかげで、新たな展開のきっかけになりました。

 

4進化の迷路

 『自然遺産の迷路』の経験から、生物テーマもいけると思い、初めて監修の先生をお願いして制作しました。古代生物の島で、コンピューターの異変を直すミッションを考えましたが、環境の変化と生物の変化の関係を、うまく設定に絡められたと思っています。「進化の木」は、系統樹をモチーフにし、さらに迷路になるところが、よくできたな〜と自画自賛しています。初めてキャラ名を出した「イージワル」も登場しました。実は僕自身がモデルです。気に入っているので、その後も何回か設定を変えて登場させています。

ここだけのはなしもついに最終回です。

今回は迷路絵本シリーズそれぞれへの、作者の香川のコメントをご紹介します!

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